食料自給率が低く、経済が不安定な発展途上国は、他国の戦争や温暖化によって、食料の輸出が滞れば、飢餓に陥ることがあるようです。

日本は経済的に豊かであるため、これまでは、お金の力で安定して食料を確保してきましたが、他国の経済成長によって、なかなか厳しい状況に向かっているように思われます。

今回は、このことについて霊的な視点から考えてみたいと思います。

原理原則、道理を考える

まず、原理原則、物の道理として、以下のような事柄が考えられると思います。

  • 人命は全て平等で尊い。
  • 物は有限であるから、一部に集まれば、その他の部分が不足することになる。

これらの事を考えれば、食べ過ぎで病気になるほど食べ物が有り余っている国がある一方で、飢え死にしてしまうほど食べ物が不足している国があるという状態は、理不尽なことであるということが言えるのではないかと思います。

シルバーバーチの霊訓には以下のような言葉があります。

何よりもまず人類が知らなくてはならないのは、大霊の恩寵はみんなで分け合わなくてはいけないということです。現在の地上には今日の食べものに事欠く人がいる一方で、有り余るほど貯えている人がいます。もちろんこれは間違っています。余るほど持っている人は足らない人に分けてあげなくてはいけません。別に難しいことではないと思うのですが。

シルバーバーチは語る p68

子供でも理解できそうな単純な真理のように思いますが、これだけ社会が複雑化し、日々の生活に追われていると、良いも悪いも分からなくなってしまうように思われます。

例えば、経済成長が重要と言われれば、何も深く考えなければ、言われるがままに納得してしまうのではないかと思います。

もちろん、経済も重要かもしれませんが、「物は有限であるから、一部に集まれば、その他の部分が不足することになる。」わけです。

では、飢餓に対して具体的にどのような対策を取れば良いかを知るために、食料問題の原因をもう少し具体的に考えてみたいと思います。

飢餓の要因

発展途上国は、植民地時代に、サトウキビ、ゴム、タバコのように、統治国に輸出するための作物の生産を押しつけられてきました。

そのため、食料自給率が低く飢餓に苦しめられているということになります。

日本のようにお金のある国は、お金の力で食物を集めることができますが、お金がない国は、お金持ちの国から食べ物を取られて飢餓に苦しむことになると考えられます。

1993年に冷夏で米不足になりましたが、困った日本が世界中から米を買ったため、発展途上国のなかには米を買えなくなり、飢餓に陥った国があったようです。

日本人も知らず知らずのうちに、貧困や飢餓の加害者になっているということになります。

現在、日本は食料自給率が低く、他国に食料を買い負けて食料不足になる可能性があると警鐘を鳴らしている人がいますが、そもそも、日本はこれまで経済的に諸外国と比較して豊かであったために、金に物を言わせて食料を奪ってきたという見方もできるわけです。

農業を推進し食料自給率を高める

これだけ科学技術が進歩し、食物を大量に生産することが可能になり、遠く離れた地域にまで輸送することが可能になったのですから、飢餓の問題など解決しても良さそうですが、なかなかそのような状態にはなりません。

日本のように経済的に豊かな国においては、食料問題などの報道を聞いて、自分たちとは無関係な出来事のように思っている方も多いと思いますが、物事はつながっているように思われます。

戦争、内戦から飢餓が発生すれば、当事国だけの問題だと思われるかもしれませんが、決してそういうわけではないようです。

まず日本人がやるべきことは、食料自給率を高めて、他国に迷惑がかかるような事をしないようなシステムを作ることではないかと思います。

あまりにも、目先の利益を優先させてきたというか、何も考えず、大企業、一部の権力者のエゴに振り回されてこなかったでしょうか。

また、発展途上国についても、食料自給率が上昇するような対策が求められると考えられます。

自分たちが食べるものは自分たちで作る(地産地消)ことが重要ということになるでしょうか。

もちろん、戦争やテロ、様々な形での争いごとが起こらないようにすることが重要ですし、そのためには教育が重要であり、正しい情報を発信すること(啓蒙)が重要ですが、私たち日本人も、判断力を養うことが求められるのではないかと思います。

無知をなくす、向上心を忘れない

どのような問題も、つまるところ、無知とエゴが原因になっていると考えられるでしょうか。

日本人は、概して、モラルが高く、周囲と良好な関係を築こうとする傾向があるように思われますが、逆に言えば、自己主張が少なく、議論をしたがらず、政治の話なども敬遠してしまうように思われます。

良い面もあるとは思いますが、負の側面も現れます。

日本は民主的な国だと思われている方も多くいらっしゃると思いますが、実際は、一部の権力者から情報統制され、いいように利用されているという側面もあります。

国境なき記者団が公表している2022年の報道の自由度ランキングでは、日本は71位とのこと。

上位三か国は、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンになっています。

これらの国では、報道の自由が法律で規定されており、公的な情報はすべて公開されており、誰でもアクセスできる状態になっているとのことです。

シルバーバーチは、知識や向上心の大切さを繰り返し述べています。

無知に振り回されるよりは正しい知識で武装する方がいいにきまっています。知識の追求は理知的な人間にとっての基本的な人生の目的であらねばなりません。

シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ p234

私がいつも、これで良いと思ってはいけない、と申し上げる理由はそこにあります。世の中はいくらでも明るく、いくらでも清らかに、そしていくらでも幸せになるものなのです。

シルバーバーチの霊訓(三) p180

信念(信仰心)、忍耐、正義感、霊能力等も大事かもしれませんが、知識やそれに基づく判断力の重要性を忘れず、思考停止に陥らないようにすることが大切ではないでしょうか。

それにより、私たちは、より良い選択肢を選び取ることが可能になるのですから。

世界には、まだまだ多くの問題が山積しているのです。