(公財)日本心霊科学協会・東京本部では例年通り3月1日に神式にて祖霊祭が行われました。
ただし、今回は新型コロナウイルス感染防止のため関係者(本部役員と職員)に限定して実施されたようです。
地域研究会である「九州和の会」も祖霊祭を4月26日に福岡の警固神社にて実施する予定でした。
しかしながら全国的に蔓延するコロナウイルス感染対処のため、三密(密閉・密集・密接)を避ける事、マスク着用や手洗いの励行などの協力要請が行われていましたが、4月7日に緊急事態宣言が発せられ、それに伴う休業要請等が福岡県でも行われました。
こうした事態の中、警固神社での祖霊祭は実施することは出来ないと判断しました。
一方、先日来お申し込み頂き、同時にお預かりしていました祈願書を通しての祖霊に対する向上祈願は、実施すべきだと強く思い、基本的に仏式を軸に実施いたしました。
仏式としましたのは和の会の代表が真言系の末寺を持ちその僧侶であるからです。
その報告をいたします。
- 儀式の形態… 仏式を基本として祖霊祭祝詞を奏上。読経は開経偈・懺悔文に始まり、般若心経、禮文、声明(不動讃・仏讃)、真言系の所依の経文である「御座文」、そして念仏。
- 主宰者 … 和の会代表兼精神統一会霊査担当 龍 英一郎が執り行う。
- 参列者 … 和の会役員数名が参列し祈念。
- 前夜祭 … 予定外でしたが、実施。
- お焚き上げ… 本祭が終了次第、実施。
- 場 所 … 龍が主管者(いわば住職)を務める真言系寺院の寺内本堂と境内に設置したお焚き上げ場。
前夜祭
前夜祭では、所定の読経を唱え、祈願書一つ一つに対して深い愛念を注ぎました。
その祈願書を通して祖霊からの願いとして、残せし子孫に対する安堵の声、心配の声があり、また本人の死の自覚の無さや苦悩などが語られました。
それは霊波として伝えられるもの、霊言(口中からの言葉)として伝えられるもの、眼中に伝えられるもの、胸に響くものなどとその伝達の手段は様々ですが、切々としたものもあり緊張の1時間余りでした。
本祭
本祭ではさらに供物を増やし本祭としての体裁を整えました。
本祭は、数名の役員の祈念とともに読経を行い、同時に再び祈願書に愛念を送りました。
最後に、現状(新型コロナウイルス感染に伴う世情)を憂うる言葉が参列者に語られ、約1時間ほどで滞りなく終わりました。
お焚き上げ
お焚き上げは、結界を構築し清められた場所で直ちに行い、すべてが終了しました。
本来ならば、会員の皆様にはこの祖霊祭(前夜祭・本祭)にお運び頂き、共々にご一緒に参加していただき、祈念が出来ましたら、さぞかし祖霊様方もお喜び頂けるのではとも存じますが、現況の国難に近い事態ではこうした特別な対応しかできませんでした。
次年度には再び警固神社にて従前どおりの祭祀ができることを願っております。
繰り返すことになりますが、会員の皆様には、新型コロナウイルス感染が終息の時まで、三密を避け、マスクの着用や手洗いの励行など生命と健康を守る対応を励行されますようにお願いいたします。
祖霊あっての私たちです。
日々祖霊の浄化向上を願い、各自の一層のご精進があれば必ずや祖霊からの皆様方への支えが目に見える形で顕現すると思われます。
スピリチュアリズムは日々の生活の向上に活かされてこそ真の理解と思われます。皆々様ご精進の程、お願い申し上げ、本年度祖霊祭の報告といたします。
合掌