お金があり幸せそうな人の影で悩んでいる人

最近は、YouTubeなどの動画配信サイトを通じて、スピリチュアル系の情報が誰でも手軽に見られるようになりました。 今回は、そうした情報の中でよく目にする「幸せになるためのノウハウ」について、スピリチュアリズムの一つの思想(考え方)を基に、少し深く考えてみたいと思います。

YouTubeでよく見る「幸せのノウハウ」への違和感

動画を見ていると、幸せになるため、あるいは金銭的・物質的に豊かになるための法則として、次のような主張をよく目にします。

  • 明るく前向きな人と一緒にいる
  • 自分と馬が合う人とだけ付き合う
  • お金持ちや成功者と行動を共にする

確かに、人から受ける影響は大きいものです。そうした人たちと一緒にいれば、一時的に気分が良くなったり、物質的な豊かさを得やすくなったりするかもしれません。

しかし、それが「本当の意味での幸せ」に繋がるかというと、少し立ち止まって考える必要があるように思えます。

「心地よい人間関係」だけを求める生き方の危うさ

たとえば、事業で大成功を収め、物質的・金銭的に豊かになった人が、心に深い空虚感を抱えるという話を耳にすることがあります。

これは、自分自身の本当の心(魂)が満足することよりも、肉体的な快楽や現世的な成功だけが目的になってしまっていた結果ではないでしょうか。

「前向きな人やお金持ちとだけ付き合い、そうでない人は遠ざける」という生き方は、見方を変えれば、苦しんでいる人や問題を抱えている人を無視し、放置して、面倒な現実から目をそらす生き方とも言えそうです。

もし、すべての人が自分の心地よさだけを優先し、そのような生き方を選んだら、本当に幸福な世の中は実現するでしょうか。

私たちの「魂」が本当に求めているもの

では、私たちの本心が本当に求めているものは何でしょうか。

例えば、「困っている人がいれば助けたい」という思いは、大なり小なり誰もが持っているものです。その思いを行動に移し、誰かの力になれた時、私たちは心の底から深い満足感を覚えます。

それこそが魂が真に求めているものであり、その実践を通じて私たちは真の意味で成長していけるのではないかと思います。

皆が、困っている人や問題を抱えている人にしっかりと目を向け、互いに支え合うような生き方ができるようになること。それこそが、人を幸せにし、結果的に自分自身も真の意味で幸せにするために必要なことではないでしょうか。

シルバーバーチが語る「決して消えない善意」

このことについて、私たちが学びの参考にしている『シルバーバーチの霊訓』という書籍では、次のような考え方が示されています。

地上では物を有難がり大切にしますが、こちらでは全く価値を認めません。人間が必死に求めようとする地位や財産や権威や権力にも重要性を認めません。そんなものは死とともに消えてなくなるのです。が、他人のために施した善意は決して消えません。なぜなら善意を施す行為に携わることによって霊的成長が得られるからです。」

シルバーバーチの霊訓(一)p117

これは著者の考えではありますが、皆様はどのようにお感じになられるでしょうか。

現世利益か、死後の幸福(霊的成長)か

結局のところ、人生の目的を「現世利益(今の物質的な豊かさ)」に置くか、「死後の幸福(霊的な成長)」に置くかによって、生き方には大きな違いが生まれると考えられます。

「死後の世界があり、どれだけ人間性を向上させたか、どれだけ多くの人を幸せにできたかによって幸不幸が決まる」という思想を、一つの基盤として考えてみてはいかがでしょうか。

そうすれば、自分の利益のために他人に迷惑をかけたり、社会に格差や貧困といった問題を作り出したりするような、間違った方向に進んでしまうことも少なくなるのではないでしょうか。

まとめ:真に心が満たされる生き方を目指して

人生の目的を「少しでも多くの人を幸せにし、それによって自分自身を人間的に成長させること」に置く。

そうした生き方を心がけることで、本当の意味で心が満たされ、真に人格の優れた方々とのご縁をいただけるようになるのではないでしょうか。

日本心霊科学協会 九州和の会も、こうした思想を分かち合い、共に考え、魂を成長させていく温かい場に出来れば良いのではないかと思います。


【お知らせ】 九州和の会では、こうした思想について共に学び、心を深める例会を毎月開催しております。 3月の例会については、以下の案内をご覧ください。

👉 [令和8年3月例会のご案内はこちら]