バイアス

今年も新しい年が始まりました。

昨年は、1月1日に震災があって波乱の幕開けとなり、主要な国で選挙があるなど、精神世界では大きな転換期と言っている方もいます。

主要メディアでは、世界に大きな影響を及ぼすアメリカの政治に関しては、トランプ氏が大統領になり、世界は分断と混乱が進むのではと報道していますが、ネット上では、戦争が終結し、戦争に向かわせた一部の権力者(軍需産業や投資家などの戦争によって利益を得ている人達)の闇が暴かれ、情報統制が緩和され、民主化が進むのではないかという意見がみられます。

 日本の選挙においても、ネットで情報を得ている若年層が政治に影響を与える事態になっていますが、それに対して、大手メディアでは、ネットの問題点に焦点を当て、規制の方に向かおうとしているように見受けられます。

逆に、ネット上では、このことに関して、一部の権力者の都合のいいように情報統制をする方向に進めようとしているという意見があるようです。

いずれにせよ、重要な事は、どのような媒体でも、スポンサーがついていれば、スポンサーにとって不都合な事は伝えられなくなる傾向にあるわけですし、そうでなくとも、誰かが情報を発信している時点で、必ず、その人の価値観や考え方が反映され、内容が100%正確に伝えられるという事はないという事を理解しておく必要はあるかと思います。

特に、大手メディアに関していえば、スポンサーがついており、様々な利権が絡んでいるわけですから、その内容を鵜呑みにできないという事は容易に理解できることではないかと思います。

ここ数年で、AI技術の進歩により、急速に情報量が増しているように思われます。

どのような事柄にしても、肯定的な意見、否定的な意見の両方に目を向け、白か黒かの二極思考に陥らず、様々な事柄を考慮して、物事を多角的、俯瞰的に捉えられるようになる人が増えていくごとに、真に民主的な世界、幸福な世界に近づいていくように思われます。

もう少し具体的な話をするために、ウクライナ侵攻について考えてみます。

ウクライナが被害者(善、100%正しい)であり、ロシアが加害者(悪、100%悪い)というレッテル張りをすれば、自由と民主主義のためにウクライナを支援しなければならないという発想が出てくるかもしれませんが、物事はそんなにシンプルでもないように思われます。

戦争というものは、莫大な利益を得られるという側面もあります。

また、そのような一部の権力者は、政界に対して大きな影響力を行使することが出来ます。

そのように考えれば、アメリカ側にも、戦争をするように仕向けた人間がいる(今なお、戦争を継続させようとしている人間がいる)という事は、想像に難しくないと考えられないかと思います。

そうであるとするなら、「プーチンはとんでもない悪党だ、ウクライナの人はかわいそうだ、自由と民主主義のために、ウクライナを勝たせなければならない。」という発想が、善悪二元論、戦争を肯定する、支援する思考回路に陥っているということに気づかされ、はっとさせられるかもしれません。

そのような人が国民の多数を占め、世論を形成し、政治に影響を及ぼす事になれば、どのような事がおこるでしょうか?

ウクライナ支援の是非はともかく、物は言いようで、表現次第で、善悪など簡単にひっくり返ってしまう可能性があるということが良く理解できるように思われます。

いずれにせよ、私たちの意思決定に影響を与えている、最も根本的な部分である、思想、哲学をしっかりと確立しておくことが大切ではないかと思われます。

善悪二元論で判断しない、それ以前の問題として、そもそも、善とは何か、悪とは何かなどをしっかりと理解しておく必要があるかもしれません。

それでは、2025年1月の例会の案内をします。

今年最初の学びの日、エネルギー補給のためにぜひともお越しください。

一 期日  令和7年1月26日(日) 
二 場所  正友ビル(福岡県福岡市中央区天神4丁目5−20)
三 行事
  10:00~11:30 読書会(参考書:シルバーバーチは語る)
          個人相談(担当 龍英一郎)
  13:00~14:30 精神統一会・霊査(担当 龍英一郎)
  14:30~16:00 ワークショップ
  16:00~17:00 役員会
四 費用  例会参加費 会員2000円、非会員3000円
      個人相談料 会員3000円、非会員4000円
(会員料金での参加ご希望の方は、会員証をお持ちください。)

以上

九州和の会 事務局 白壁 正幸