霊能者は不要?霊能力は必要?

瞑想している人

和の会のホームページの管理人です。

霊能者や霊能力について、これまでに学んだ、スピリチュアリズムの思想をもとに、考察したいと思います。

あくまで個人的見解としてとらえていただけたらと思います。

霊能者は不要か?

霊能者、霊査(スピリチュアルカウンセリング)は不要である、もしくはそれほど重要ではないという意見も聞かれますが、本当でしょうか?

このことについて考えてみます。

己を知ることの難しさ

人間は神様ではありませんから、どのような聖人君子のような人でも、必ず改善すべきことがあります。

そして、それを改善することで人として成長でき、また、成長し続けることが人としてのあり方なのではないかと思います。

しかし、その改善すべき点というものは、なかなか自分には分からなかったりするものではないでしょうか?

霊査(スピリチュアルカウンセリング)というものは、それに気づかせてくれる、ヒントを提供してくれるものであると考えれば、意義が見出せるのではないかと思います。

もちろん、霊査の内容を絶対視することはできないと思います。

妄信・狂信によって様々な問題を生じる可能性があることは宗教問題を考えれば改めて説明するまでもないと思います。

自分が直接霊界とコンタクトを取れるようになれば良い?

「霊査は必要ない、自分で精神統一を通して、霊能力を身につけ、霊的な存在と直接コンタクトを取れるようになることが重要だ。」という意見もあるかと思います。

これについてはどう考えれば良いでしょうか?

何事にも才能が必要

当然のことながら、何事においても、才能があり、個人差があります。

例えば、プロ野球選手になりたいと思い、練習に打ち込んだとします。

誰もがプロ野球選手になれるでしょうか?

霊能力者も同様と考えられるのではないでしょうか?

精神統一を続けていれば、誰もが同様に能力を発揮するとは考えられないのではないでしょうか?

霊能者以外にも能力を生かす領域はある

もう一つ言えることは、霊能者だけが霊的な能力を活かす場ではないということだと思います。

シルバーバーチの霊訓には以下のような記述があります。

霊媒現象ばかりが霊力のはけ口ではありません。芸術家を通して、哲学者を通して、あるいは科学者を通しても発現することができます。要するにあなた方の霊的自覚を深める行為、あなた方より恵まれない人々の役に立つ仕事にたずさわることです。

このことを踏まえれば、「霊能者は不要である、なぜなら、自分自身が精神統一を通して、霊界と直接コンタクトを取ればいいからである。」という理屈には矛盾が生じるのではないでしょうか?

人々をより良い考え方、生き方へと導くことのできる才能を持った哲学者がいたとします。

その方が、霊能者などはいらない、自力で霊界とコンタクトを取って必要なインスピレーションを取れるようになれば良いのだと考え、哲学的な勉強を疎かにして、精神統一などの霊能力開発に夢中になっていたとしたら、それはその人にとって、また、社会にとって望ましい生き方と言えるでしょうか?

哲学の才能を有した人であれば、哲学の勉強をする中で、才能を開花させ、仕事に専念していれば、自ずと霊界からの援助を授かっていると考えれば良いのではないでしょうか?

そして、霊界からの助言は、霊能者を通していただいて、自分自身の問題の解決や価値観の偏りなどの修正に活かすという形であれば、間違った方向に進まないように思われます。

このように考えれば、自分で霊界とコンタクトを取れれば良いのだという考えには矛盾をはらんでいると考えられるのではないでしょうか?

より良い人生を歩むためには

ある程度の人間的な成長を遂げた人であれば、人の考え方、価値観の偏り、人間的な未熟さから、様々な問題を生じ、それが修正されることで、問題を解決し、より良い生き方ができるようになると考えられるのではないかと思います。

インターネットで検索をして、日本心霊科学協会の活動を知り、活動に参加することで、価値観が変わり、けんかばかりしていた旦那さんに対して、適切な対応が取れるようになれば、夫婦の関係が改善されるかもしれません。

自分の対応の悪さから、非行に走ってしまった我が子との関係を修復し、円満な家庭を取り戻すことができるかもしれません。

さらに、その我が子の考え方にも影響を与え、友人をいじめていた我が子が思いやりのある子に徐々に変わっていくかもしれません。

結果、その友人は幸せな人生を手にすることができるかもしれません。

このように、家族の中の一人が変わっただけでも、その価値観や考え方というものは、周囲の人に波及していくものではないでしょうか?

2018年現在の日本心霊科学協会の会員数は1500人ほどと言われています。

日本の人口は1億2000万人ほどですから、その中のほんの一握りしか所属していないことになりますし、熱心に活動してある方はさらに少ないと考えられます。

しかし、上記のように考えれば、会員数が増える事によって社会に与える影響は大きいと考えられるのではないでしょうか?

まとめ

以上のような点から、個人的には、霊能者、霊査は必要である、重要であると考えます。

ただ、霊査はそれほど重要ではないとされる意見も分からなくはありません。

霊査を重要と言うと、自分で決定しなければならない問題なども、事あるごとに、霊能者に聞くなどして、依存してしまうことがあるためです。

また、当たる当たらないなどの予言や占いなどのようにとらえて、問題の解決や人としての成長に活かされないこともあると思います。

しかし、霊能者の言うことを鵜呑みにすることなく、客観的に分析し、受け入れるに値するか値しないかを吟味し、値すると判断した場合、問題の解決、自分自身の人間的な成長にとって有益であると考えられる場合は、その言葉に大いに耳を傾けて良いのではないかと思います。

結論としては、霊能者は必要であり、重要である、しかし、その助言を価値あるものにするかどうかは、それを受け取る側の人間の判断力にゆだねられているということになると思います。

一つの参考意見として受け止めていただけたらと思います。